杭検出機能について

概要

OWLManager Ver.1.4.0.1より地面付近にある反射材を「杭」として検出する機能が利用できるようになりました。
計測範囲の識別や基準点の把握、識別等に利用できます。

杭の検出条件

地面から30cm~80cmの範囲に設置した反射材が杭として認識されます。(120cm以上に設置すると「反射材付き立木」として認識されます。)反射材は輝度の高いものを使用し、どの方向からもレーザが照射されるようなものを使用してください。

注意事項

杭の検出には形状判定は行っていませんので、例えば以下のようなものは杭として認識される場合があります。

  • 反射材付きカラーコーン
  • ガードレール等に取り付けられている反射材
  • 反射ベストを着用した作業者(しゃがんだり座ったり等、低い位置にいる場合)
  • 作業者の靴に付いている反射材

杭の製作例

以下の写真の左側はL字杭に反射材を貼り付けた例です。右側は短い塩ビ管に反射材を巻きつけ標準タイプのカラーコーンに設置した例です。塩ビ管は直径50mm、縦幅150mmのものを使用しています。

杭の製作例

杭の製作例(クリックで拡大表示)

杭の表現

OWLManagerで解析(データ結合)すると、杭は立木位置図上で下図のように表現されます。(□が杭の位置を表しています。)

位置図上の杭

位置図上の杭(クリックで拡大表示)

杭の位置情報シェープファイル

OWLManagerでは、立木の位置情報と同様に杭の位置情報もシェープファイルに出力することができます。

出力したシェープファイル(クリックで拡大表示)

杭検出機能を使った応用

杭機能を使用する目的の一つとして、立木の位置情報のシェープファイルを地理情報システム(GIS)に読み込んで利用する際に、杭の位置情報を基準点にして立木の位置情報を調整したいということがあります。このとき、立木情報と杭情報は別々のシェープファイルとなっているため、調整する際も別々に行う必要があります。このため、立木情報と杭情報を疑似的に一つのシェープファイルに統合する方法として、以下の「杭を立木に変更する」機能が利用できます。

杭を立木に変更する手順

1. 立木に変更したい杭をダブルクリックします。

①杭をダブルクリック

①立木に変更したい杭付近をダブルクリック(クリックで拡大表示)

2. 確認メッセージが表示されます。

②確認メッセージ表示

②確認メッセージが表示されます。(クリックで拡大表示)

3. 確認メッセージで「はい」をクリックすると、杭が立木に変更されます。変更直後は樹種の設定がない(「不明」)のため、薄い色になっています。

③立木に変更された杭

③杭が立木に変更されます(クリックで拡大表示)

4. 杭から変更した立木をダブルクリックをすると立木プロパティ画面が表示されます。必要な情報を入力して「更新」ボタンをクリックします。例えば、ここでステータスを「ペンディング」や「境界」に設定しておくと、立木ではない杭の位置情報であることをシェープファイル上で属性として識別することができます。

④立木情報変更

④杭から変更した立木の立木情報を編集します(クリックで拡大表示)

⑤属性を変更した杭

⑤属性を変更した杭(クリックで拡大表示)