レーザー照射部の傷付きについて

平素は森林3次元計測システムOWLをご愛顧いただきありがとうございます。

レーザー照射部に傷があるとその部分のレーザー照射(もしくは受光)が影響し空間が抜けたり遠方まで届かないといった影響が出る場合があります。このような場合は研磨処理や照射部のカバーを交換する必要があります。

 

レーザー照射部全面に傷がある

定期点検とカメラの取付け作業でお預かりをしたOWLのレーザー照射部に無数の傷があり、計測データに影響が出ている可能性があるため照射部の研磨処理を行いました。

 

レーザー照射部の傷

レーザー照射部の傷

手前が新品の状態、奥がお預かりしたOWL。カバーが白くくすんでいて正常な状態ではないのがすぐ分かります。この状況のまま使用した場合はレーザーの反射強度が落ち計測に影響が出る恐れがあります。

 

 

傷の状態

傷の状態

アップをしてみると無数の細かい傷が付いています。恐らく、汚れ等が付着した際に固い布やティッシュペーパーのようなもので拭き続けたか、布カバーに砂ぼこりが付着している状態のまま着脱を繰り返して使用してきた可能性があります。表面的な傷の場合は研磨処理によりある程度状態が回復します。

 

 

研磨処理

研磨処理

上図は天井をスキャンしたときの反射強度です。赤色が最も強い反射を表し、黄色から黄緑になるにつれて弱い反射を表しています。左側が研磨処理後の状態で右側が研磨処理前の状態。研磨処理後は明らかに反射が強くなり効果があったことが分かります。

もしお手持ちのOWLでレーザー照射部に傷が多く見受けられる場合は一度ご相談ください。

 

なお、レーザー照射部を拭き取る際は表面についたホコリなどをエアブローのようなもので吹き飛ばし、マイクロファイバーで軽く撫でるようにして行ってください。

 

OWLレーザー照射部研磨処理

最大3種の液体コンパウンドを使用した研磨処理により表面についた細かい傷を消します。

価格¥7000(税別、送料別)

作業日数:1日(早ければ即日返送致します)

※全ての傷を消すことができるわけではありません。
※新品時と同程度の反射強度を保証するものではありません。
※深い傷は消すことはできません。スキャンに影響があるような傷はメーカー修理対応となります。